ヒトメボ

作家・カウンセラー

五百田達成

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読了時間:約3分

 男性も女性も、相手に言われると思わずムッとしてしまうフレーズはあるもの。ということは逆に、どんな言葉が相手をイヤな気持ちにさせてしまうかを知っておけば、恋人や異性の友達に対してそんな言葉を吐かずに無駄なケンカを回避できそうです。そこで、20代の男女20名に「言われてカチンときたセリフ」を男女別にリサーチして分析してみました!

 男性が思わずカチンとくる一言で多かったのが、デート中に『疲れた』や、『つまんない』などのわがままなフレーズ。一方、女性は「ちょっと今日メイク濃すぎじゃない? 若作りしてるの? 」などと美容や年齢に関して無神経なことを言われたときにカチンとくるよう。また、男女共通で多かったのが、『◎◎君/△△ちゃんって××な人だよね』や、「男って、女って~」といった相手の性格を一方的に決めつけるようなフレーズが票を集めました。この結果から分かるタブーなフレーズの特徴って何ですか?

「基本的に自分の大切にしている価値観を踏みにじられたときや、コンプレックスとなる部分を傷つけられたときに人は怒ります。男性は『自尊心』が最も大切ですから、自分が他の男と比較されたり、一般化されたりすると怒るというのは自然ですね。『疲れた』や『つまんない』は、デートをコーディネートしている自分の努力を認めてもらえなかったという不満でカチンときてしまうのでしょうね。

また、女性には、一般化は『知ったかぶりの上から目線』と解釈されてしまうので、これも避けるべき。とりわけ、最も気にしている年齢や美容に関して男に無神経に指摘されることは、たとえ冗談でも気にします。ですが、男性は女性のなみなみならぬ努力を知りませんから、ついつい軽口を叩いてしまうんですよね」(恋愛心理カウンセラー・五百田達成さん)

 たしかに、軽はずみな発言で彼女を苛立たせてしまう男性、「疲れた」「つまんない」などワガママをそのまま彼にぶつけてしまう女性、どちらも目に浮かびますよね。

 思わずそんなタブーなフレーズが口から出そうになったとき、どんな言い回しを意識すれば相手の怒りを回避出来るのでしょうか?

「大抵、男は理屈に頼り過ぎ、女性は感情に突っ走りすぎて相手をカチンとさせてしまいます。ですから、男性は感情に共感することを意識し、女性は筋道の整った会話を重要にしましょう。例えば、彼に対して『疲れた』『つまんない』など感情だけを伝えるのではなくて『疲れたからちょっと喫茶店入って休憩してもいい? 』と、感情+具体的な提案の形で伝えると男性も理解しやすくなります。男性側も『分かった』の一言だけではなくて、『いっぱい歩いたもんね』と付け加えるだけで、全然印象が変わりますよね。  

 また、男性は美容や年齢などに対しては、本人が自虐でネタにしていない限り、自分からいじってはいけません。女性も女性で男性の気にしていること(経済力、セックスのテクニックなど)を他の人と比較しては絶対ダメですね。決めつけや一般化なども相手に『人のことなど、分かっていないくせに何様だ』と思われかねないので、簡単に人を判断するような発言は控えた方がいいですね」(同)

 仮に相手が不満を口にださなかったとしても、イライラさせている可能性があるのが怖いところ。今回のデータと先生の意見を参考に、普段の物言いに気をつけたいと思います!

(冨手公嘉/verb)
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ライター

冨手公嘉

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