ヒトメボ

恋愛科学カウンセラー

荒牧佳代

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 恋人と迎える朝。目が覚めると、もう遅刻寸前! なのに彼はまだ夢の中。「やばい、起きて!」なんて大声で言いながら体をバシバシ叩いたり、布団をはぎ取ったりして、ようやく起こせたと思ったのに、目覚めた彼はなんだか不機嫌…。これって「起こし方」に問題があるのかも?

「大声でムリヤリ起こされると、人は無意識のうちに『相手の生活サイクルに巻き込まれている』『管理されている』と感じてしまいます。逆に、上手に起こされると『自分のペースに寄り添ってくれている』と感じるため、居心地が良いんですよ」とは、恋愛科学カウンセラーの荒牧佳代さん。そこで、荒牧先生に「上手な起こし方」を教えていただきました。

1.生活音で聴覚を刺激する

「気持ちの良い目覚めというのは、誰かにムリヤリ起こされるのではなく、自分のペースで自然と目が覚めるということ。まずは、トントントンという包丁の音やたまごが焼ける音など、心地よい生活音を響かせて聴覚を刺激。徐々に脳と体を起こしてあげましょう」(荒牧さん・以下同)

2.カーテンを開けて視覚を刺激する

「次に、カーテンを開けて日光を入れます。人間の睡眠リズムは、日の光の刺激に左右されているので、太陽の光を浴びると脳が自然と起きる準備を始めるんですよ。ちなみに、寝返りをうったり『うーん』と伸びをしても、ここではまだ声はかけません」(同)

3.手や頬に優しく触れて触覚を刺激する

「続いて触覚による刺激。布団の上から揺さぶったり、叩いたりするのではなく、手を握ったり、頬に軽くキスをするなど、相手の肌に直接触れて優しい刺激を与えることが大切です。そして、起床時刻になったら耳元で『おはよう。朝だよ』などと囁きます。甲高く大きな声は、脳にとって『危険信号』なので一気に緊張状態となり、不快な目覚めの原因に。なるべく低めの優しい声を心がけましょう」(同)

4.飲み物で嗅覚と味覚を刺激する

「ここまでくれば、ほぼ目覚めている状態。ただ、目は開いていて意識はあるけどボーッとしているという、いちばん心地良いときです。だからこそ、ムリヤリ腕を引っぱって起き上がらせたり、急かしたりするのはNG。コーヒーなど、相手が好きな飲み物を差し出して自発的に起き上がるようにするのがいいですね。飲み物を飲むことで体内も活動を始めるので、ひと口飲めばスッキリ快適に目覚められると思いますよ。相手の気持ちを想像しながら五感を上手に刺激して、愛情と思いやりを持って起こすことが大切です」(同)

 …なんというおもてなしの精神! こんな極上の起こし方なら、確かに気持ちよく目覚めてもらえそうです。

 恋人や家族の寝起きが悪くていつも大変! という人は、この“極上の起こし方”を意識してみてはいかがですか?

(榛村季溶子/short cut)
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ライター

榛村季溶子

short cut

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