ヒトメボ

作家・カウンセラー

五百田達成

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 カップルのケンカの原因として、よく挙がるのが行き過ぎた束縛と放置。多少の束縛なら「愛されてる感じがして嬉しい!」と思えるかもしれませんが、度を越した束縛は困りもの…。そこで、恋愛コラムニスト・五百田達成さんに束縛と放置のやり過ぎないバランスの取り方について聞いてみました。

食事の好みや趣味が合う以上に大切なこと

「束縛と放置のバランス、というのは人によって本当に様々。ただ、ひとつ言えることはどのくらい縛られたいか、放置されたいかの価値観って長くお付き合いしていく上で、食事の好み、趣味、セックスの相性とかと同じかそれ以上に大事なものだと思うんです。どれだけ顔が好みで、食べ物の趣味も合って、聴く音楽も一緒でという人と付き合っても、片方が“恋人同士というのは毎日会うものだ”と思っていて、もう一方が“恋人同士といっても月に一度会えれば十分だ”と思っていたら絶対上手くいきません。なので付き合い始めたらお互いの探り合いのなかから、一番いいバランスを見つけていかなくてはなりません。基本的に、片方が少しでもイラッとしたらそれは束縛だし、逆にもう片方がちょっとでも寂しいと思ったら放置だと私は考えています」(恋愛コラムニスト・五百田達成さん)

 たしかに、どれだけ端から見て「束縛し過ぎ」、「放置し過ぎ」に見えてもお互いが納得できているのであれば全く問題ないですよね。でも実際、恋人の行き過ぎた束縛に悩んでいる人もいると思うのですが、どうやって解決すればいいのでしょうか?

相手に、愛されていると自覚してもらうこと

「束縛というのは、不安の裏返しなんです。自分のことが本当に好きか、他の異性に行ってしまうのではないか、という不安感から相手を縛ってしまう訳で、そこを解消してあげる必要があります。最も効果的なのが、デートしているときに『かっこいいね』『かわいいね』とか『もうキミしかいない、大好きだ』というのを頻繁に言葉で伝えてあげるという方法。相手が愛されていることを自覚して自信が持てるようになれば、次第に束縛が緩くなっていきます。ですから、束縛されてうっとうしいと思ったら、自分がちゃんと愛情表現をして不安な気持ちを解いてあげるよう心がけてください。束縛される人はそうでない人と比べて愛情表現が少ないのはよくあることですから、一度自分を振り返ってみてほしいです」(同)

 なるほど、少なからず束縛される側にも原因はあったんですね。では、束縛魔で毎回恋人に面倒くさがられて捨てられてしまうタイプの人は、どうすれば変われるのでしょうか?

恋人以外のことを考える時間を増やすこと

「ありきたりかもしれませんが、他のことに目を向けること。仕事でも趣味でもいいので、恋人以外のことも考える時間を増やすということが大事です。束縛したくても、その恋を長続きさせたいのであれば歯を食いしばって我慢するとか…。逆に、一度気が済むまで束縛してみて、くたくたになるまで追いかけるのもアリかなぁとは思いますがオススメはできません。本当に恋人のことを思っているのであれば、一度冷静になる必要がありますね。ただ恋人が放置派で不安になってしまうのであれば、『ちゃんと安心出来るように愛情表現をして』と伝えるのも大事ですよ」(同)

 束縛というのは愛されているかどうかの不安感からきているんですね。その「不安」さえ解消できれば、お互いにとって一番いいバランスで付き合えるようになるのではないでしょうか。

(冨手公嘉/verb)
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ライター

冨手公嘉

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