ヒトメボ

心理カウンセラー

三吉野愛子

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読了時間:約3分

 その恋が楽しければ楽しいほど、そのぶん、終わりはつらいもの。すぐに新しい恋に踏み出せる人もいますが、なかなか立ち直れないという人は多いですよね。なかでも、過去の恋愛をずるずると引きずってしまう人は、大きく3つのタイプに分かれているんだそう。それぞれの特徴と失恋からの立ち直り方について、心理カウンセラーの三吉野愛子さんにお話を伺いました。

1.自尊心や自己肯定感が弱めの人

付きあう相手がいることで支えられていた自尊心や自己肯定感が不安定になるため、恋が終わっても過去に意識が向きやすい傾向がある。

「このパターンの人は、まず自分のいいところを見つけること。趣味を持って楽しんだり、得意なことで人に喜んでもらったり、自分の味方でいてくれる人との交流を大事にするなど、自尊心の回復に全力を注ぎましょう」(三吉野さん)

2.現実を受け止める力が欠如している人

甘やかされて育ったり何でも世話を焼いてくれる人が周囲にいた場合、失敗したり困難に立ち向かう癖がついていない。自分で試行錯誤してつらいことから切り抜ける術を知らないまま恋愛を重ねると、失恋を引きずりがちなタイプになるかも。

「このパターンの人は、“人生はうまくいくこともいかないこともある”ということを知ることが大事。困難や失敗は自分をランクアップさせてくれるものだと認識をあらため、必要以上に怖れないことです」(同)

3.プライドや自己愛が強すぎる人

何でも手に入れてきたタイプや、挫折を回避する環境がたまたま整っていたタイプ、自分へのこだわりが強いタイプ、自己反省が苦手で他責傾向の強いタイプなどは、失恋という状況を消化するのに時間がかかりやすい。

「このパターンの人は、理解者や支援者を求めましょう。自己愛が強すぎる人の場合、自分を省みることそのものが死に等しい苦痛だったりします。個性的なアーティストタイプの人などに多いですが、下手に自分を反省するより協力者や理解者を得て、さらに大きく羽ばたくのもひとつの対策です」(同)

 ここで気をつけたいのが、過去の恋愛を否定したり、無理に忘れようとしたりしないこと。三吉野さんによると、「『とことん悲劇のヒロインになる』のように、気が済むまでネガティブな気持ちに浸りきる時間が不可欠で、前向きになるためにとても有効なこと」なんだとか。これは、心理学でも「嘆きのプロセス」や「喪の作業」などと呼ばれているそう。

 自分なりに良かったことや後悔していることを素直に受け止めることができたら、自然と前向きな気持ちになれそう。そのとき、過去の恋から学んだことを活かす機会もまたすぐそこにあるのかもしれませんね。

(坂井あやの/verb)
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ライター

坂井あやの

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