ヒトメボ

恋愛科学カウンセラー

荒牧佳代

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 公私ともに絶好調! と思いきや打って変わって、仕事に人生に行き詰まりこのままでは押し潰されそう…… そんなとき、ついつい女性を求めてしまうという男性は多いのでは? そしてどうやらこの求められる女性像は好況時と不況時で異なるそうです。恋愛科学カウンセラーの荒牧佳代さんにお話を伺いました。

景気によって求められる女性像が異なる!

「不況とは、個人レベルで考えると会社の業績が落ち、お給料も上がりにくい世間の情勢のこと。そうなると、日々闘っている男性であれば自分を包んでくれるような『癒し』を女性に求めることで、心の安らぎや平穏を保とうとする傾向が強くなっていきます。一方、好況とは働けば働く分だけ対価としてお給料に反映されやすい時代のこと。そのため恋愛面でも自分への『癒し』をそれほど重視せず、それよりも自分のステータス(社会的地位)や財力獲得の手腕能力を周囲に示したいという『自己顕示欲』が高まります。よって、男性は多少お金をかけてでも、高嶺の花の女性を獲得することに主眼を起き、その女性を獲得することで承認欲求(他人から認められたい感情)を満たそうとするのです。これらは、ごく自然な男性心理だと言えますね」(荒牧さん)

 なるほど。景気が悪いと「癒し」を求め、景気が良いと「自己顕示欲」が高まるんですね。ところでこの癒し系女子に外見的な特徴はありますか?

ぽっちゃり体型は安心感を与える!?

「バストやヒップが丸みを帯びた女らしいボディラインの、いわゆるぽっちゃり体型が好まれやすい傾向にあります。これは、ぽっちゃりと丸みを帯びた体の視覚情報が、男性に安心感や癒しの情報として認識されるため。さらに、本能的に女性より優位に立ちたい生き物である男性にとって、丸みを帯びた外見は従順さ、幼さを想起させ、『口説いたらイケる』という安心感も持ちやすくなります」(同)

男性側の勝手なイメージかもしれませんが、たしかに柔らかそうだと安心します。それに自信やゆとりのないときにスリルは感じたくないですしね。

「また、不況という生命維持に危険信号が出ているときは、本能レベルで自分の子孫を増やすことを急ぎます。ぽっちゃり体型であるということは、女性ホルモン(エストロゲンなど)が多く分泌されている証拠でもあります。ただ、男性はウエストのくびれやお尻にかけての曲線を見て『妊娠可能な健康的な若々しい体かどうか』を本能的に嗅ぎ分けるため、太っているだけのずん胴体型は求められません。メリハリのあるぽっちゃり系の女性を、男性は妊娠可能な女性として魅力的かつ優秀であると察知し、自然と追いかけたくなるのです」(同)

 世間で言うところのぽっちゃりよりはグラマーという感じが近いでしょうか、本能レベルでより女性らしい体つきの女性を求めるんですね。そうして景気が回復してきたら、求められる女性は一転して高嶺の花タイプに変わるわけですが、そうした女性の外見的特徴は?

スレンダーな体型には洗練されたイメージがある!?

「好況時に男性が求める高嶺の花の女性というのは、その反対にスレンダーな女性のこと。すらっとした体つきはCAやアナウンサー、モデルといったデキる女性、洗練された女性の象徴です。同時にそれらの女性は、『ガードが堅そうで口説き落とすのに時間やお金などのコストがかかる』というイメージを男性は持っています。前述の通り、好況時は多少お金がかかっても、高嶺の花である女性を捕まえることが男性のステータスにもつながり顕示欲も満たされるため、スレンダーな女性を狙うようになるのです」(同)

ちょっと前まで生命の危機を感じていた割に身勝手な気もしますが、ゆとりが出てくると男性はガールハントに興じるようになるんですね。

「言い換えるならば、不況の時代は『手の届く範囲の女性を捕まえる』ことで安心感を抱き、疲れた心を癒し、仕事へ向かう活力を補います。逆に、既に生活に安心感や余裕のある好景気のときは『手の届かなさそうな女性を捕まえる』、あるいは『捕まえようと奮闘する』ことで、自分の価値を見いだすのが男性の心理なのです」(同)

 どうやらモテ体型を追求したい女性には経済紙が欠かせないようです。さて、これらはきっと個人レベルの景気にも言えるはず! 気になる彼のお財布事情と自身の体型を照らし合わせれば、効果的なアプローチ法が見つかるかもしれませんよ。

(冨手公嘉/verb)
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ライター

冨手公嘉

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