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 3月17日は漫画週刊誌の日。1959年のこの日、日本初の週刊少年漫画誌として「少年マガジン」と「少年サンデー」が同時に創刊されました。そして、1968年には「少年ジャンプ」が、1969年には「少年チャンピオン」が誕生し、それぞれ翌年に週刊化。毎週、少年漫画を読む文化はすっかり根付いて、発売日には、そこかしこで最新号を手にしている人を目にしますよね。そこで、100人の男性に聞いてみました。

Q.あなたにいちばん影響を与えた週刊少年漫画誌は?

結果は…

週刊少年ジャンプ…57人

週刊少年マガジン…8人

週刊少年サンデー…8人

週刊少年チャンピオン…6人

ない/そのほか…21人

(平均年齢:36.2才)

(10代:5人 20代:26人 30代:33 人 40代:27人 50代:6人 60代:3人)

 ジャンプ派が約6割を占めました! 日本雑誌協会による各誌の印刷部数(2014年10月~12月)では1位のジャンプ(約260万部)と2位のマガジン(約120万部)の差は約2倍。ですが、今回の「あなたにいちばん影響を与えたのは?」の問いでは約7倍の差がつく結果に。さて、どの雑誌のどの漫画に影響を受けたのか、それぞれのラインナップとともに振り返ってみましょう。

週刊少年ジャンプ

「連載していたスラムダンクで中学校時代、バスケットボール部に入部することになりました。安西先生のような方がいらっしゃらなかったので、長続きはしませんでしたが、思春期の影響は大きいと思います」(群馬・34歳)

「こち亀。社会情勢や昔、懐かしい事から旬な話題、コメディまで幅広い話があるため、とても面白く今でも毎週見ている。また、両さんのお金に目がなくだらしない男代表なイメージが先攻しがちな反面、情に熱くいざという時にたよりになる男として、漫画のキャラクターながらとても尊敬をしています」(東京・29歳)

ほか55人

 平均年齢34.5才のジャンプ派57人のうち、もっとも多い10人が影響を受けたという作品は『SLAM DUNK』(1990‐1996)でした。30代の約3人に1人が名前を挙げたこの作品は、彼らがちょうど小学生の頃に連載がスタートし大ブームになりましたが、実は歴代のジャンプコミック売り上げでは『ONE PIECE』(1997~)、『ドラゴンボール』(1984‐1995)、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(1976~)、『NARUTO‐ナルト‐』(1999‐2014)に次いでの5位。

 売り上げが断トツの1位で、20代の約5人に1人が挙げた『ONE PIECE』の影響力も相当なものだと思いますが、それを上回る『SLAM DUNK』にはきっと部数以上の心に訴えかける特別な何かがあるんでしょうね。

週刊少年マガジン

「週刊少年マガジンの『はじめの一歩』には、努力すること・努力しても越せない壁があること・継続することが重要など、学生時代の勉強や社会人になったときの仕事への姿勢でも、重要なことを教えてもらいました」(東京・41歳)

「週刊誌で初めて見たのはこれ。ギャグが面白かった。特に『へなちょこ大作戦Z』とか『脳みそプルン!』とかがシュールで好きだった。今でもギャグ漫画が好きな原点はここだと思う」(茨城・27歳)

ほか6人

 マガジン派8人の平均年齢はジャンプ派より少し上となる36.3才。売り上げ部数の多い代表的な作品に『金田一少年の事件簿』(1992‐2001)、『はじめの一歩』(1989~)、『GTO』(1996‐2002)、『シュート!』(1990‐2003)、『カメレオン』(1990‐2000)、『疾風伝説 特攻の拓』(1991‐1997)などがあります。

 1997年にはジャンプを抜き、2002年まで週刊少年漫画誌の売り上げ1位を誇っていました。そのときどきの社会性を反映した現実の延長線上にある作品、なかでも学園を舞台にしたものが多い印象です。1970年前後の少年マガジンは「大学生のバイブル」と言われていたそうですが、今も昔もちょっとだけ背伸びをして読む漫画誌なのかもしれません。

週刊少年サンデー

「週刊少年サンデーの名探偵コナンを良く読んでいて、人間観察能力が少し高まったと思いました。またリアルでも人を良く観察するようになりました」(富山・18歳)

「確か週刊少年サンデーだったと思うが、当時のあだち充の作品に熱中した」(愛媛・46歳)

ほか6人

 サンデー派8人の平均年齢は41.9才。代表的な作品に『名探偵コナン』(1994~)、あだち充の『タッチ』(1981‐1986)、『H2』(1992‐1999)、高橋留美子の『うる星やつら』(1978‐1987)、『らんま1/2』(1987‐1996)、『犬夜叉』(1996‐2008)、ほかに『今日から俺は!!』(1990-1997)『うしおととら』(1990‐1996)などがあります。

 あだち充や高橋留美子に代表される、「こんな生活や恋愛をしてみたい!」と憧れるような都会的で軽妙なラブコメ要素のある青春漫画が多いのが特徴といえそうです。なんだかオシャレですよね。

週刊少年チャンピオン

「ドカベンがとても面白かったので、楽しみにしていました。今でも良い思い出となっています」(宮城・47歳)

「マカロニほうれん荘という漫画を少年時代読んで沢山笑いました。類似したタイプのギャグや、登場人物の口癖とかを今でもしてしまいます」(神奈川・46歳)

「元々メカが大好きだったけど、『750ライダー』を読んで、バイクへの興味や友情なんかを得られた」(島根・52歳)

ほか3人

 代表的な作品に『ドカベン』(1972-1981)、『グラップラー刃牙』(1991~)、『ブラック・ジャック』(1973‐1983)、『750ライダー』(1975-1985)、『エコエコアザラク』(1975-1979)などがあります。

 ジャンルにとらわれない自由な誌面で1978年から1980年まで少年漫画誌の売り上げのトップに君臨していました。チャンピオン派6人の平均年齢はもっとも高い47.0才でしたが、そんなところにも理由があるのでしょうか。

 また、「ない/そのほか」と答えた21人のうち、14人は漫画誌に影響を受けておらず、残る7人は、『モーニング』、『ビッグコミックスピリッツ』、『月刊アフタヌーン』、『月刊コロコロコミック』、『コミックボンボン』、『月刊少年ガンガン』を挙げていました。

 あらためて各誌のラインナップを振り返ってみると、それぞれのテーマや特色が際立っていますね。今回の「いちばん影響を受けたのは?」の問いでは友情!努力!勝利!の「ジャンプ」に軍配が上がりましたが、時代や回答者の世代によっても結果が変わってきそうです。あなたやあなたの彼氏がいちばん影響を受けたのは『ジャンプ』『マガジン』『サンデー』『チャンピオン』のどれですか?

調査方法:(株)ウィルゲート提供の「サグーワークス」モニター100名に対してアンケート

(ヒトメボ編集部&サグーワークス)
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