ヒトメボ

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 大なり小なりウソをついた経験、きっと誰にでもあるのではないでしょうか。厄介なことに、その場しのぎでついたウソほど後々になって問題が生じてしまうものです。今回はヒトメボ読者に「とりかえしがつかなかったウソ」について聞いてみました。

別れることになった…

「彼女にバイトに行ってほしくなくて、『友達が亡くなって寂しくて仕方ないから、バイトを休んでそばにいてほしい』と言った。あとでウソだったことをカミングアウトしたら、泣きながら激怒されて、それがきっかけで別れることになった」(新潟・25歳男性)

 それほどまで想い合っていたのは羨ましい限りですが、ついてはいけないタイプのウソでしたね。勝手に殺された友達のほうもいい迷惑。

彼女の本音を知ってしまった…

「彼女に『海外に転勤になったから、仕事を辞めて一緒についてきてほしい』とウソをついて気持ちを試そうとしたことがあり、別れ話に発展しそうになった。ウソをついたせいで、『そこまでは考えられない』という彼女の本音を知ってしまった…」(新潟・31歳男性)

 少なくともその時点での気持ちは確かめられたわけです。望んだほうではなかったものの、狙い通りの結果……?

マンガやCDを売るハメになった…

「彼氏とお揃いで買ったペアリングをなくしてしまった私。ある日デートのときに指輪をしていないのがバレて、とっさに『たまたま家に忘れてきちゃって』とごまかしました。正直になくしたとは口が裂けても言えなかったので、次のデートのときまでに同じものを買わなきゃと焦るハメに。当時は高校生でお金がなかったので、泣く泣く好きなマンガやCDを売って資金稼ぎをすることになりました」(和歌山・20歳女性)

 そもそも彼に聞かれるまではどうやって乗り切るつもりだったのでしょうか。

食費を切り詰めることになった…

「同棲を考えている彼女とお金の話になって、彼女が25歳にして400万円貯めているのを知った。怖じ気づいて、とっさに『俺も300万はあるわ』と言ったが、実際は30万しかない。今、必死で食費を切り詰めているところ」(埼玉・26歳男性)

 食費だけで270万円貯めるのはまだまだ時間がかかりそう。またウソを重ねることにならなければいいのですが…。

結婚した!

「エイプリルフールに、彼女に『結婚しよう!』とプロポーズ! 冗談で言ったつもりが、本気にした彼女は感動のあまり号泣してしまった。ヤバいと思いすぐに謝ったが、『冗談にしては度が過ぎる』とビンタをくらった。でも、1年後本当に結婚することができたので、前科は帳消しになった」(群馬・29歳男性)

 いろんな意味でとりかえしがついたようです。ハッピーで自分で責任を持てる範囲のウソならついてもいい!?

学校中でゲイだと噂になっていた…

「高校生のとき、明らかにストライクゾーンを外れている女子から告られたので、『ごめん、俺じつはゲイなんだよね』とウソついた。翌日、学校中に俺がゲイだという噂が広まっていた」(岡山・22歳男性)

 その日からは男子の告白が増えたかもしれませんね。あまりに口の軽いその女子のことは選ばなくて正解です。

ほとんど知らないバンドしばりのカラオケを2時間…

「大学に入ったばかりで友達が欲しかったため、相手の好きなバンドに対し『自分も大ファンなんだよね』と話を合わせていた。後日友人からカラオケに誘われ、そのバンドしばりの選曲のみで2時間一緒に過ごすことに…。熱狂的ファンの友人がマイナーな曲をどんどん歌っている中、自分は知っている曲がほとんどなく、『俺歌ヘタなんだよね』とごまかしていたが、かなり怪しまれた」(長野・24歳男性)

 ヘタの横好きけっこういますけどね。その後、猛勉強したとして、今度は急に歌がうまくなった理由を考えないといけません。

脳内エピソードを紡ぎ続けている…

「『彼氏いない歴=年齢』だけど、これまでに3人いたことになってる。友達と恋話になると『元カレってどんな人?』『ぶっちゃけどこまでいった?』と質問攻めに遭うけど、今のところ脳内エピソードだけでやり過ごしてる。もし『写真見せて』と言われたら、もう終わり」(千葉・22歳女性)

 大丈夫。写真がない理由くらいならまだいけますよ!

妄想トークを続けさせられている…

「高校時代の友達の話。地元でバレーボールの世界大会が行われることになり、全日本の代表選手が遠征で泊まりにきていました。すると、同じクラスの Kちゃんが『これ秘密だよ。昨日の夜、道で偶然ぶつかった人がY選手でさ、そしたら向こうからアドレス教えてって言われて、今メールしてるんだよね』と報告してきたんです。もちろんウソだと分かったけど、あまりにも浅はかすぎて、逆にどこまでウソを貫けるか観察することに(笑)。彼女はその後も『昨日も夜中までメールしてた』とか、『会いたいって言われた』など、妄想トークを繰り広げてました…」(東京・24歳女性)

 いじわるですね……。先の投稿者もこのように泳がされている場合がありますからくれぐれもご用心ください。Kちゃんはまだとりかえしがついてないことに気がついてないのでしょうね。

 自分でついたウソの落とし前をつけるために、みなさんあれこれ苦労した経験があるみたいです。ひとつのウソなら無理やり辻褄を合わせてしまえるかもしれませんが、ウソにウソを塗り重ねていると、そのうち破たんをきたしますから引き際も大事ですよ!

(池田香織/verb)
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ライター

池田香織

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