ヒトメボ

  • twitter
  • facebook
  • line
  • はてなブックマーク
  • コメント入力フォームに移動する
  • 評価フォームに移動する
読了時間:約4分

 街を歩いていて、ずっと疑問に思っていたことがあります。女子が手に提げている「DEAN & DELUCA」と書かれたトートバッグ。数年前から思っていたんですが、あれ、何て読むのでしょうか? 今さらながら調べてみました。

バッグの正体は?

「DEAN & DELUCA」は「ディーンアンドデルーカ」と読むそうで(間違っていなかった…)、アメリカに本社を構えるセレブ御用達の食材店。日本では、東京都内や大阪、名古屋に複数の店舗を構えているそう。

 ということは、あのバッグは買い物した食材を入れるショッピング袋? と思いきや、オリジナルグッズとして2,000円前後で販売している商品なんだとか。また、「DEAN & DELUCA」のほかにも、筆者にはよく分からないバッグがちらほら…。

Cher(読み方:シェル)

原宿に本店を構えるアパレルショップ。2007年8月に有料(Lサイズ1,260円 他)のショッピングバッグとして販売された、全面にロゴをプリントしたエコバッグは品薄状態になるほどの人気に。雑誌の付録としてもたびたび登場。

ANYA HINDMARCH(読み方:アニヤ ハインドマーチ)

英国の人気バッグメーカー。『I‘m not a plastic bag(私はレジ袋ではありません)』というメッセージが書かれたエコバッグが、2007年頃に日本でブレイク。発売前夜には、深夜から行列ができるほどの人気ぶり。

JILLSTUART(読み方:ジルスチュアート)

若い女性から支持されているアパレルやコスメなどを展開するブランドで、手頃価格のロゴ入りトートバッグが人気。リンゴ型のチャームが可愛いと評判。

 よく見かけるバッグの正体がわかってスッキリ。しかし、女子のバッグについてもうひとつ疑問が…。例えば、ブランドもののバッグとショップのトートバッグ、ときに、小さなバッグに小さなトートバッグ…。思わず「大きなバッグ一つでいいじゃん!」とツッコみたくなることも。女子に理由を聞いてみました。

どうして二つ持ちするの?

「普通のバッグだと、A4の書類がきれいに入らないのでサブバッグとしてトートバッグを使っています」(東京・33歳)

「バッグに入りきらない荷物を入れるのと、ランチ時に持っていくランチバッグとして使っています」(東京・35歳)

「私は持ってなかったですけど、エコブームの流れも関係していると思いますよ。友人は買い物した食材を入れていました」(東京・27歳)

 なるほど。メインのバッグは使いたいけど、それでは入りきらないし書類や弁当を入れたり買い物に使ったりと用途にも合わせたい。それでショップのトートバッグをサブバッグとして利用するんですね。

 でも、エコブームやサブバッグとして使えるというだけでは、こうまで街で見かける理由としては物足りない気がします。

どうしてそのバッグでなければいけないの?

 それを、書籍『遠足型消費の時代』の著者・中沢明子さんは、「商品そのもの」ではなく、高級感が紡ぎだす「物語」の購入として分析しています。つまり、都会的で高級というブランドイメージを気軽に手にできる点もそれらのバッグがサブバッグに選ばれる人気の理由と考えられそう。

 ちなみに地方に住む筆者の友人は「DEAN & DELUCA」のバッグを「東京に行った友達にわざわざ買ってきてもらった(!)」そうです…。次はどんなバッグが街に溢れるのか、もしかしたら女子との会話のきっかけにもなるかもしれませんよ。

(船山壮太/verb)
  • twitter
  • facebook
  • line
  • はてなブックマーク

評価

ハートをクリックして評価してね

評価する

コメント

性別

0/400

comments

すべて見る >

ライター

船山壮太

verb

あわせて読みたい