ヒトメボ

コピーライター、コラムニスト

まついゆうへい

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読了時間:約4分

 「目が大きくて綺麗な子」「ほんわかしていて、童顔っぽい子」など、どんな男性にも“好きな女の子のタイプ”ってありますよね。気になる彼に好みのタイプを聞いて、「私とは正反対…」と内心ガッカリした経験がある女の子も、もしかしたら少なくないかも。そんな男性の好みについて、ドイツのある大学が興味深い研究内容を発表しました。

 ストレス環境下での男性の反応を調べるこの研究では、被験者の男子学生を「氷水に手を浸すグループ」と「体温と同じ温度の水に手を浸すグループ」の2つに分けた上で、複数の若い女性の写真を見せたそう。すると、氷水に手を浸してストレスにさらされたグループのほうが“自分と似た女性”に関心を向けず、“自分と似ていない女性”を好む傾向を示したというのです! ってことは、「ストレス」と「女性の好み」には、なにか深い関係があるってこと? 脳科学や恋愛心理学に詳しいまついゆうへいさんに、そのメカニズムを伺いました!

「従来なら、人は自分と顔の似ている異性を選ぶ傾向があるのが一般的でした。そのほうが親近感を持ちやすく、長期的に安定した関係を築きやすいからです。しかし、男性は命を左右するほどの強いストレスを感じると、自分の遺伝子をより多く残そうとする生存本能が働きます。結果、短期的な性パートナーとして自分と似ていない女性を選ぶ可能性が高くなるのです。一方、女性はどんな環境下でも残せる子孫の数は変わらないので、強いストレスを受けても短期的な性パートナーを求めることはあまりありません」(まついさん)

 なるほど…。たしかに動物的に考えると、自分の命が絶えそうなときに子孫を残そうとする本能が働くというのは、納得できるかも。でもこれって本命の彼女にとっては、彼がストレスを感じているときは「浮気に要注意」ってことじゃ…!?

「そうですね。彼が強いストレスを感じていたら、浮気には気をつけたほうがいいかもしれません。そのようなときは、彼のストレスを解消するお手伝いをしてあげましょう。具体的には、デートをするタイミングやプラン、会話の内容、電話をする頻度などを彼のペースに合わせたり、彼の不満や不安を否定することなくひたすら共感してあげることが重要です。彼女が聞き上手になってくれたら、彼は癒しを感じ、ストレスも解消され浮気心が起こることもなくなります」(同)

 仕事で疲れているときは、一方的に話しかけたり強引にデートに誘ったり…という行動は控えたほうが良さそう。では、彼氏がいない女性が男性特有のこの習性を活かす方法はないのでしょうか? ひょっとしたら、普段は振り向いてもらえない男性の“お疲れどき”を狙ってアタックすれば、成功する可能性もある?

「人は自分を受け入れて共感してくれる存在に安心し、心を委ねたくなるもの。前述のように“聞き上手”になってあげれば、彼は癒しを提供してくれるあなたを特別な存在と感じ、惹かれていくことでしょう。そのような接し方で意中の男性に近づいていくことは大いにチャンスになりますが、あくまでも自己主張はしないこと。自己主張は、聞き上手とは正反対の行為です。『仕事が山積み』などの彼のストレス期には、一方的なデートの誘いや本気の告白は避けたほうがいいでしょう。彼にうっとうしく感じられたら、最悪の場合、一夜限りの遊び相手にされてしまうかもしれませんよ」(同)

 お疲れどきはチャンスとはいえ、慎重にアピールしなければいけないってワケですね。仕事や人間関係など、現代社会は常にストレスと隣り合わせ。男性の疲れを的確に察知し、ベストなタイミングで癒しを提供できるかどうかが、勝敗の分かれ目になりそうです!

(池田香織/verb)
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ライター

池田香織

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