ヒトメボ

恋愛心理カウンセラー

根本裕幸

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 楽しみにしていた旅行が、予期せぬケンカで最悪の雰囲気に…。読者アンケートでも9割以上が経験があると回答した、恋人との旅行中のケンカ。せっかくのイベントをハッピーに過ごすためには、どんなことに気をつけたらよいでしょうか? 恋愛心理カウンセラーの根本裕幸さんにお話を伺いました。

計画も旅行のうち!

「いつものデートでは『○○へ行く』という確固とした楽しみがあるのに対して、旅行は『計画中・旅行中・行き帰り』すべての時間で楽しめるかがポイントになります。そのため、ワンシーン毎にどちらか一方の自分勝手な振る舞いや任せっきりの態度など、ふだんのデートでは許せることでも旅行という時間と労力のかかるデートだからこそ、腹が立ってしまうのです」(根本さん)

 旅行は現地に着くずっと前から始まっているんですね。でも、旅に関することだけじゃなく、元々そうだったはずの相手の嫌なところまでやけに目につく気が…。

それまで見えて(見せて)なかった部分が見えてしまうことも…

「旅行というのは長い期間一緒にいるため、ふだんのデートで無意識的に隠していた自分(メイクに時間がかかる自分、朝寝坊な自分など…)がバレてしまうのです。また、旅行という非日常の時間はテンションを高める一方で、『楽しみたい』という自我がいつもより強くなるため意見が衝突しやすいです。一見楽しそうに見える恋人同士の旅行ですが、きちんとお互いを思いやって行動しないと、ケンカに発展してしまいます」(同)

 これをメッキが剥がれたと捉えるか、新たな一面の発見と捉えるかですね。とはいえ、男同士や女同士での旅行では問題ないのに、恋人との旅行に限ってケンカになるのはなにか理由があるのでしょうか?

男女の旅の楽しみ方の違いとは?

「基本的に女性同士の旅行は行くまでの道すがらおしゃべりを楽しんだり、終止行動を共にして過ごすことが多いです。男性同士の旅行の場合、目的地だけ決めてあとは行き当たりばったりだったりで、自由な時間を大切にしたりします。女性は『楽しみを相手と共有したい』という気持ちが強いのに対し、男性はマイペースに楽しみたいという気持ちの違いがあります。そのため、恋人との旅行にそういった同性同士の旅行の楽しみ方を持ち込むと、ケンカに発展したり、一方が気を使って必要以上に疲れてしまうということが起こりうるのです」(同)

 なるほど。旅行について同じように「楽しみたい!」と思っていても、アプローチがちょっと異なっているんですね。さて、そんなすれ違いを回避すべく、計画時・旅行中・行き帰りの3つのシチュエーションごとの注意点を教えていただきました。

<計画時の注意点>

「まずは、相手との間に温度差を生まないために、計画時は現地でやりたいことの優先順位をお互いに3つほど用意して、相談して決めるようにしましょう。このときに、お互いの第1位のやりたいことは必ず叶えるようにして、第2・第3を上手く折り合いをつけることが大事です。ちゃんと事前に譲れないところ、妥協してもいいところを共有することで、旅行中どちらか一方が不機嫌になることが避けられます。また、役割分担をすることも重要なポイント。航空券やチケットの手配は男性に任せて、細かな行き先や有名なスポット探しは女性が行うなど、どちらか一方の負担が重くならないようにしましょう」(同)

<旅行中の注意点>

「旅行中であっても、普段と同じようにお互いの時間を持つように心がけましょう。男性は個人の時間が欲しいもの。例えば、女性がエステやマッサージに行く時間を彼のフリータイムにあててみては。そのかわり、彼は買ってきた荷物は持ってあげるとか、一緒にいるときは彼女のおしゃべりに付き合ってあげるといいですね。あるいは、今日は彼の行きたい場所に行く日、この時間帯は彼女のワガママを叶える時間にする、などバランスをとるのもよいでしょう。あと、根本的な話になってしまうのですが、共通の目的を持ち2人とも思いっきり楽しんだと思える時間を共有することが旅行の成功の鍵になることを覚えておきましょう」(同)

<行き帰りの注意点>

「行きは時間に遅刻しないなど、普段のデートと同じようにしていれば、まず問題ないでしょう。ただ、帰りは疲れが溜まっているため、イライラしやすくケンカになりがちなので、ちゃんとお互いをねぎらう言葉をかける心がけを。『チケットを取ってくれてありがとう』『眠いのに車の運転ありがとう』など言うだけで、お互いが気持ちよく過ごせます。帰り道に食べ物が美味しい有名店に行くことやショッピングをするなど楽しみのイベントを1つ用意しておくことで、日常の戻ることへのセンチメンタルな気分もなく、最後まで満足のいく旅行になりますよ」(同)

 初めて旅行するカップルや、いつもなぜだかケンカが始まってしまうというカップルの皆さん。計画時・旅行中・行き帰りの3つのシチュエーションにおける注意点を意識して、かけがえのない楽しい思い出を作ってきてくださいね!

(冨手公嘉/verb)
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ライター

冨手公嘉

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