ヒトメボ

恋愛科学カウンセラー

荒牧佳代

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 恋人のことをそれまでは好きで好きで仕方がなかったのに、ふと、ウソのように気持ちが冷める…。こうした経験について、ヒトメボで行った読者アンケートでは8割以上の男女が「ある」と回答。これってどうしてなのでしょうか? 恋愛科学カウンセラーの荒牧佳代さんにお話を伺いました。

恋とは相手に幻想を抱くこと

「そもそも、恋をする行為自体、相手に幻想を抱くということなんです。好きになると、相手の一部分の言動からその人すべての性格を勝手に自分の中で作り上げてしまうんですね。また、付き合う前の駆け引きの段階では普段の自分より、頑張ってオシャレをしてカッコよく見せたり、かわいく振る舞ったり、内面も無意識のうちに気取ったりして、等身大の自分よりいい自分を演じるもの。

それが、恋人関係になってしまうと、安心しきったりマンネリ化して、普段の気がゆるんだ素の自分を見せやすくなります。そのため、相手に対して『私の知っている○○君ではない』、『俺のことを大事に扱わなくなった』と感じるようになり恋が冷めてしまうのです」(荒牧さん)

 たしかに、付き合う前のような努力を怠りがちになってしまうのは分かります。また、男性の場合はもうひとつ原因があるそう。

男はテストステロンの分泌量が急減する!?

「付き合う前の男性は、恋人を手に入れたいという気持ち(狩猟本能)から、テストステロンという男性ホルモンが大量に分泌されて、フェロモンが増し、色気がでます。しかし、意中の女性を手に入れると、狩猟本能が満たされテストステロンの分泌量が急激に下がってしまいます。このことが、男性としての魅力を低下させ、油断した言動や態度にも繋がるのでしょう」(同)

 たとえ本人に手を抜いているつもりがなくても、気を抜くだけで魅力が下がってしまうなんて、体は正直です。ただ、これだと付き合ったとたんに別れてしまうカップルが続出しそうで心配ですが…。

長続きするカップルは本能と理性のバランスがいい!?

「また、付き合う前は、容姿や雰囲気、外見など本能的な部分で惹かれていたところが、長く付き合うことで少しずつ知性や教養、マナーなどといった理性的な部分で相手を判断するようになるのです。理性は本能をコントロールしますから、本能的に相手のことを好きであっても、言動が自分の許せる範囲でないと気持ちが冷めてしまうんですね。長く続くカップルというのは、理性で好きになる部分と本能で好きになる部分のバランスがいいカップルなんですよ」(同)

 冷静に考えたとき、やっぱり好き!(無いな…)となるかなんですね。本能と理性のバランスを保つにはどういうことを心がけたらいいのでしょうか。

やっぱり適度な緊張感を保とう!

「相手に幻滅してしまったら、恋は冷めてしまいます。なので、交際を長続きさせたいのなら『恋人の前では素の自分より少しいい自分』でいる努力をすること。つまり、恋の源である“ときめき”を持続させること。男性ならかっこよく、女性ならかわいくいることが大切。『え~!そんなのメンドクサイ! 』という声が聞こえてきそうですが、恋人との間の適度な緊張感は人間の脳を活性化させ、それによっていつまでも若々しく活き活きといられる…との医学博士の見解があるほど。恋多き人が経験する脳内麻薬の快楽は、人間にとって良い刺激となっているんですよ。どんなに安心や信頼ができる関係であっても、最低限、“相手が期待して抱いている恋のイメージ”を壊さないように心がけましょう」(同)

 女性の場合、それで彼の狩猟本能を刺激できたら、相手もつられて素敵になるかもしれませんね。

 恋愛感情を維持していくには、やっぱりオシャレや相手への気遣いを忘れない努力が大事なんですね。カップルの皆さん! 今一度、日頃の自分の言動を思い返してみてくださいね。幻滅されてからでは、いくらフォローしても手遅れかもしれませんよ!

(冨手公嘉/verb)
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ライター

冨手公嘉

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