ヒトメボ

恋愛科学カウンセラー

荒牧佳代

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 恋愛と切っても切れない関係にあるのが、体内で分泌される様々なホルモン。よく、エストロゲンが豊富だと女性らしくなる…なんてことを聞きますが、モテる女性の体内では一体どんなホルモンがどんなふうに分泌されているのでしょうか。恋愛科学研究所所長の荒牧佳代さんに疑問をぶつけてみました!

ホルモンの分泌はハーモニーが大事!

「体内で分泌されるホルモンの種類は、じつに150種類以上と言われています。これらは単体で作用することはなく、色々なホルモンが絶妙なバランスで影響し合いながら、人間の精神や肉体の体調を整えている…というのが基本です。つまり端的に言えば、ホルモンの理想的な分泌量は個人差により様々で、一般的な『正常値』というものが存在しないんです。特に女性の場合は月経周期にも関わりますし、その日その日、ましてや数時間、数分単位で気持ちが変動するように、ホルモンも常に流動的にバランスを保っているのです」(荒牧さん)

 荒牧さんいわく、ホルモンの分泌バランスは、例えるなら「オーケストラでハーモニーを奏でているよう」だそう。繊細なんですね…。とはいえ、いわゆる「モテ」に関連するホルモンとなるとある程度限られてくるようです。

やっぱりエストロゲン! それとオキシトシン、セロトニン。

「そうですね、女性のモテに関わる代表的なホルモンは、やはりエストロゲンでしょう。これは若いときほど分泌されやすいのが特徴で、肌や髪を艶やかに保ち、女性らしいボディラインを形成する作用があります。また、信頼ホルモンといわれる『オキシトシン』は、親密な相手の肌に触れることによって分泌されるホルモン。もともと母親が子どもへの愛着を感じるために備わっているホルモンで、好きな人(大切な人)に愛おしさを感じ、献身的に尽くそうとする気持ちにさせるのがオキシトシンの効果です。ただし、本気で好きではない相手とのセックスでも分泌されてしまう…なんてことも。そのほかにもストレスをやわらげる『セロトニン』がバランス良く分泌されると、安らぎが生まれ、カップル間が円満でいられる効果があるでしょう」(同)

 これらが安定して分泌されていると、女性らしい雰囲気がそなわり、それがフェロモンとしてモテにつながるのだそう。ただし、そこにはこんな注意点も。

報われない恋では綺麗になれない…。ドーパミン、アドレナリンの過剰分泌に注意!

「単純に『恋をしていれば綺麗になれる』かというと、そうではないんです。女性は恋愛において、本当に自分を大切にしてくれる人から愛されてこそ、精神が安定してホルモンバランスが整い、女性らしいフェロモンが出るのです。追いかけるだけの恋や報われない恋は、ドーパミンやアドレナリンなどの快感物質は分泌されますが、それらは麻薬と一緒。過剰に分泌されると体にとっては毒ですから、肌が荒れたり、心も不安定になって、結局モテからは遠ざかってしまうんですよ」(同)

 なるほど…いくらドキドキしても幸せを感じられない恋では綺麗になれないんですね。ホルモンから恩恵を受けることがある一方で、振り回されて負のスパイラルに陥ってしまうこともあるようです。

「分かりやすく言えば、モテるホルモンのバランスとは『人間関係のバランス』でもあるということ。ホルモンバランスを乱す最大の原因は、『過度なストレス』です。自分の恋愛スタイルや人間関係を見直し、日常生活をなるべくストレスの少ない環境に整えることが、ホルモンをモテへのベストバランスに保つ近道ですよ!」(同)

 ニワトリとタマゴのような話ですが、モテる女性はストレスのない幸せな人間関係や環境を築いていることで、より綺麗になってより素敵な恋ができる、正のスパイラルに入っているということかもしれませんね。筆者も数々のホルモンに味方になってもらうべく日々精進したいと思います!

(池田香織/verb)
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ライター

池田香織

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