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会話能力向上サイト「雑談力のきいろわ」運営

野本ゆうき

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読了時間:約4分

 本音とも建前ともとれるセリフに対し、気の利いた返答をするのってなかなか難しいもの…。イマイチ返答に困ってしまう「自慢話」や「自称◯◯」、「自虐アピール」のシチュエーション別攻略法を、会話能力向上サイト「雑談力のきいろわ」を運営する、野本ゆうきさんにお聞きしました。

シチュエーション1

(※男性編)初対面の女性に、『あたし天然ってよく言われててぇ…』と自らアピールされたとき

(NG例)

「へ〜そうなんだ…(言葉を詰まらせる)」

(OK例)

「天然いいよねー。俺アリだと思うな」

「そっか天然なんだ〜。じゃあやっぱ、おでこにメガネのせたままメガネ探しちゃったりするの(笑)?」

「多くの男性が『偽天然』を前にすると言葉を詰まらせがちですが、天然アピールをする女性は、男性に可愛いと思われたいがために言っていることがほとんど。ここはあえて広い心を持って話に乗ってあげるのが、紳士的な態度ではないでしょうか。天然であることが恋愛対象から外れないことを伝えたり、自分のユーモアを交えながらその子の天然エピソードを引き出してあげるのが、その場の雰囲気を損ねない方法だと思います」(野本さん)

シチュエーション2

(※女性編)男性が、「最近仕事で大きなプロジェクト任されてて、寝る暇ないんだよね~」と、「忙しい自慢」をしてきたとき

(NG例)

「もしかして、手際が悪いんじゃないの?」

(OK例)

「充実しているんですね。素敵です」

「大変なんですね…じゃあ、今だけは仕事のことは忘れて、パーッと飲みましょう!」

「正直なところ、仕事の自慢話なんて女性にとってはどうでもいいでしょうし、時間の使い方について効率化を促してあげたくなることと思います。しかしここでも、グッとこらえて話を聞いてあげる姿勢が大事。頑張っていることを認め、素直に賞賛してあげれば男性は満足するはずです。ただ、あまりにも愚痴っぽく長話になりそうなときは、スパッと話題を変えるよう仕向けるのも手。『大変ですね』と相手を労うように見せかけ、仕事の話を強制的にシャットアウトできます」(同)

シチュエーション3

女友達が『あたし男っぽい性格だからさー』と、「自称サバサバ」を押し出してきたとき

(NG例)

「えっ…そんなことないよ。可愛いし、肩幅も狭いし女の子らしいと思うよ」

(OK例)

「たしかに男っぽいよね〜、いい意味で! 」

「ちなみに自分ではどんなところが男っぽいと思うの? 」

「自称サバサバをアピールしてくる女性は、『私はほかの女と違う。男っぽい性格がモテ要素になっている』と自分を魅力的に捉えている女性と、『私はどうせ男っぽいし、こんな性格のせいでモテないのよ』と自虐的になっている女性の2パターンが存在すると思います。ここは相手の口調からどちらのタイプかを見極めた上で、適切な返答をするのがポイントですね。

 サバサバした自分を魅力的に捉えているタイプであれば、相手に同調し、自尊心をくすぐるような言葉で盛り上げるのが正解。逆に自虐的タイプであれば、こちらの意見は言わず相手の話を掘り下げていくようにしましょう。NG例のように変に取り繕って否定しても、すぐに嘘がバレてしまいますからね。ほかには、『じゃあ姉御肌なところを見せて、今日は◯◯の奢りでいい? 』と冗談にしてその場をかわすのも有効です」(同)

 上手な切り返しは、相手の主張に対し「否定」と「肯定」のバランスを意識した上で、相手を不快にさせる言葉を使わないことが大切なんですね。最後に野本さんから、切り返し上手になるためのこんなアドバイスが。

「相手から予想外な言葉をかけられたときに、頭の中で突然ピカっといいフレーズが閃くことは稀だと思います。いざというときに上手な切り返しができるようになるには、日頃から自分の中に、『使えそうなフレーズ』をたくさんストックしておくことが大切。今回紹介した言葉や、いいなと思った言葉をメモするなど、自分の言葉のストックを増やす努力をすると、実際の場面に遭遇しても対応できると思いますよ」(同)

 上手なコミュニケーションが図れれば、人と会うのがますます楽しくなりそう♪ 切り返しのコツを身につけておけば、どこに行ってもムードメーカーになれるかもしれませんよ!?

(池田香織/verb)
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ライター

池田香織

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