ヒトメボ

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皆さんは、1989年から1990年代半ばまでにかけて文具メーカーのサンエックス株式会社が展開していた『エスパークス』をご存じでしょうか。これはノートやえんぴつ、消しゴムなどに、勇者エスパークスの冒険のストーリーが描かれた文具シリーズ。複数の文具を組み合わせることでボードゲームのような遊びができ、当時の小学生男子は夢中になりました。今回はこの『エスパークス』が生まれた経緯や、当時の反響などをサンエックス株式会社に伺いました。

当初は一時的な商品だった

ーー『エスパークス』はどのような経緯で生まれたのでしょうか?

当時、ゲームやすごろく、簡単な漫画が描かれている男の子向けの文具はすでにあり(サンエックスでも毎年出していました)ました。そこに、当時はやっていたファミコンやゲームボーイのRPG要素を入れてみては? というアイデアが出たことで、『エスパークス』が生まれました。

ーーすでにあった遊べる文房具に、TVゲームの要素をミックスしたのがきっかけなのですね。

そうですね。ただ「男の子向けに仕掛けの凝った文房具を作ろう!」と考えていたわけではありません。毎年出していたものに、今回はゲーム要素を取り入れてやってみよう程度の流れで始まったようです。

ーー子どものころから気になっていたのですが、『エスパークス』というタイトルの意味は何なのでしょうか?

当時の担当者によると、超能力者の「エスパー」に、音楽バンドの『スパークス』(※)の名前を合わせて作った造語だそうです。

※スパークスはアメリカのロックバンド

第5弾で全国的な人気に

ーー開発当時に大変だったことは何ですか?

弊社の所属デザイナーには女性が多く、男の子向けデザインに積極的に関われませんでした。そのため、初期から〜第4弾くらいまでは作者である男性デザイナー一人に負担がかかってしまいました。また、展開が広がるにつれて徐々にストーリーが複雑になり、つじつまを合わせるのが大変だったそうです。

ーー発売時の反響とブームをどのように感じていましたか?

1・2弾はそこまで突出してはいませんでしたが、3、4弾あたりから評判になり、第5弾でいわゆるメディアミックス的なお話をいただきました。この段階で、「これは全国的な人気になったかもしれない」と思うようになりました。また、ターゲットと全く違うメディア(大人向け)から取材されたり、他業種のメーカーからお話が来たりなど、今までと違う風が吹いていると感じました。

終わりがなかったことが想像力をかきたてた

ーーエスパークスがもたらしたものとは?

「『エスパークス』という物語を作り上げた全ての人の想像力」が、最も強い印象として残っています。このパワーには、もちろん当時の子供たちの楽しむ想像力も含まれます。売り場の熱気、(当時新しかった)漫画やゲームなどのメディア化&ライセンス商品などの相乗効果で、物語は紡ぎ出されていったのではないでしょうか。今思い返しても、このパワーはスゴいです。

また、最終的にきちんとしたエンディングがないままとなっていますが、そのことがかえって皆さんの想像力をかきたてる結果となったのではないでしょうか。自分自信、皆さんが思い描く限り物語は終わらないと思っています。『エスパークスがもたらしたもの』は正直分かりませんが(今から思うと、実はこれが契機になったものがいろいろありそうですが)、20年以上たった今でも、こうして思い出してくれるかつてのユーザーたちがいることは本当に文房具メーカー、キャラクターメーカー冥利に尽きると感じています。

ーーありがとうございました。

エスパークスの開発秘話でしたが、小学生だった当時、『エスパークス』の文具を学校に持って行っていた人は懐かしい気分になったのではないでしょうか。もし今でも大事に持っている人は、この機会に出してみて、当時の思い出を振り返ってみてはいかがですか?

取材協力:サンエックス株式会社

⇒『サンエックス株式会社』HP

http://www.san-x.co.jp/

画像コピーライト:(C)2018 SAN-X CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

(中田ボンベ@dcp)
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中田ボンベ@dcp

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