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思い出が美化されるのはナゼ!? 記憶を操る脳のメカニズムに迫る!

2012年02月06日(月)  読了時間:約4分
思い出が美化される脳のメカニズム
別れた後も、思い出すのは綺麗なシーンばかり…!?
 大好きだった人にフラれた経験や、恋人とのありえない大喧嘩、元カノや元カレ絡みの修羅場体験…などなど、恋愛にまつわる「イヤな思い出」は、誰しも1つや2つはあるのでは。ところが不思議なことに、ある程度の期間が経つと別れた恋人との思い出を懐かしそうに語ったり、成就しなかった片思いの相手をいつまでも忘れられなかったり…。ツライこともあったはずなのに、一体、どうして思い出は美化されるのでしょうか? 医学博士の米山公啓さんにお聞きしました。

「思い出が美化されるメカニズムは、脳の記憶のしくみを知ることで明らかになります。人間の脳は、一度覚えたものを忘れ、もう一度それを思い出そうとするときに、より記憶が刻み込まれるようにできています。この特性は、試験勉強や暗記のテクニックとしてもよく応用されています。つまり、記憶は『思い出せば思い出すほど、強く刻まれる』のです。そしてその記憶は、思い出すたびに、微妙に変化しながら脳に刻み込まれていきます」(米山さん)

 ふむふむ。記憶のしくみは分かりましたが、思い出の美化とはどう関係が?

「じつは、美しい記憶もイヤな記憶も、最初は同じレベルで脳の中に記録されています。ところが人間の脳はうまくできていて、イヤな記憶には意識的に抑制がかかり、思い出しにくくなっているのです。一方、美しい記憶は思い出すこと自体が快感です。その結果、美しい記憶ばかりを思い出しやすくなり、そのたびに都合よく変化させながらまた脳にしまわれていくのです。こうしてイヤな記憶の方はほとんど思い出されず、美しい思い出だけがどんどん美化されていくのです」(同)

 なるほど…。つまり、美しい思い出ほど、思い出す度により美しく記録されていく…ってことなんですね。ということは、じつは「思い出せる出来事」というのは、自分にとってそこまで本当にイヤではなかったのかも。喧嘩や失恋の思い出も、「あのとき、あんなこともあったなぁ」と振り返ることができるのなら、それは脳内で「イヤな思い出」ではなく「いい思い出」として、インプットされているのかもしれませんね。

 ところで、一般的に「男性の方が思い出を美化しがちで、未練を引きずる傾向がある」などと言われていますが…これも脳の作りに関係が?

「男女を比較すると、女性の方が過去の記憶にこだわったり、鮮明に覚えていたりします。なぜなら、女性の脳は何かを記憶するとき、感情とセットにするのが得意だからです。そのため、感情が高ぶり喧嘩をしたときなどは、記憶も引き出されやすくなります。そのとき、喧嘩の記憶も都合よく脚色し、再び脳にしまっている可能性はあるかもしれませんね。一方、男性は自分が興味のない記憶はすぐに消し去ってしまい、反対に関心のあることに対しては強い記憶になります。男性が思い出を美化するかしないかは、その出来事に対して抱いていた関心の度合いによるのです」(同)

 一概に「男性だから美化しやすい」という訳ではなく、本人がどれだけその恋愛に関心があったかどうかで決まるというわけですね。でも、過去の恋愛を美化してばかりいると、次の恋に何かしらの影響を与えたりしないのでしょうか?

「イヤな思い出がなくなれば、失恋のストレスからも立ち直りやすく、新しい恋に向けて気持ちを切り替えやすいでしょう。また、自分の好みの異性に何度も恋ができるというメリットもあります。一方、いいことばかりを思い出していると、失敗が学習できないため、新たな恋人とも同じ過ちを繰り返す危険があります」(同) 

 いい思い出ばかりに執着していると、自分の反省点に気付けない恐れもあるってことですね…。いつも同じ理由で喧嘩をしたり別れてしまう人は、一度イヤな思い出ともきちんと向き合ってみる必要があるのかも。都合のいい思い出以外も冷静に振り返ることができれば、次の恋愛に活かすヒントを得られそうですね!
(池田香織/verb)
識者紹介
米山公啓
主著に『できる人の脳が冴える30の習慣』(中経出版)、『彼氏ができる人、できない人』iPhoneア プリ(OPENAPPS)ほか。
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