ヒトメボ

心理学研究家

栗原典裕

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読了時間:約3分

 笑い方ひとつで人の印象は大きく変わるもの。とはいえ、そもそもふだん自分がどんな風に笑っているか、意識してないので分からないという人のほうが多いですよね。

「録音や録画をすればすぐに分かりますが、自分一人でやろうとしないこと。『録画してる!』と思うと、不自然な笑いになってしまいますので、誰かに協力を仰いで自然な自分を撮ってもらうのがいいですね」

 そう教えてくれたのは、青山コミュニケーションセミナー代表で話し方のプロ講師、栗原典裕さん。まず自分の声の大きさを認識し、次に、アハハ、イヒヒといった笑い声を聞くといいそうです。さて、自分の笑い声に対して「おかしい!」「イヤだ!」と思ったとき、笑い方って変えられるのでしょうか?

「もちろん、可能ですよ。そのためには、『他人の笑い方』を観察して、自分が理想とする笑い方を見つけることです。そうすれば、どんな笑い方がどんな印象を与えるのかが分かってきます。それから、自分の笑いに意識を持っていきましょう。自分が笑ったとき、『今のはどんな笑い方だっただろうか?』と振り返ってみると、『あ、あの人の笑い方に似てるかも』と、すぐに自分の笑い方に似ている人とオーバーラップするようになります。その後は、笑うときに自分がこうなりたいと思う『理想の笑い方』を意識しましょう。置き換わるまでに少し時間がかかりますが、心掛けていればすぐにクセになり、自然にできるようになります」(同)

 どうせなら好感を持ってもらえる笑い方に変わりたいもの。人が「いい笑い方だな」と感じるポイントってどこなんでしょうか。

「笑い声のほかにポイントとなるのは目と首です。実は人は目が笑っていないと、それ以外の部分が笑っていても、笑っていると感じにくいんですよ。なので、相手への好感を意識したり、目で微笑むように目の力を抜いてみたりと『目』を意識して笑ってみましょう。また、首も重要です。笑うと同時に仰け反らせたり、深く頷くと心から笑っているように感じてもらえるはずですよ」(同)

 たしかにテレビ番組で見かけるタレントも、目を見開いたり、首を大きく仰け反らせたりと、それぞれのアクションが大きいのがわかります。「笑う」という行為は全身を使ったコミュニケーションなんですね。

 いい笑顔でいい印象を与えられたら、人間関係もより円滑になりそうです。自分の笑い方が好きじゃない人、いつもなんとなく笑ってるという人は、この機会にぜひ、試してみてはいかがでしょうか。

(船山壮太/verb)
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ライター

船山壮太

verb

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